つまらぬものを斬ってしまった

誰の琴線にも触れないであろう日常のカタルシス

いつか娘に言いたい台詞No1「一人で大きくなったような顔をして」

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 なのなのなさんによるイラストACからのイラスト  

 

 

どーも、まままっこりです

 

今日は、もうすぐ16歳になる

娘のことを少し書きたいと思います

 

ちなみに

秘密の花園」っていうカテゴリーに

属する記事は、おふざけ無しの真面目な記事です

心を整理するための記事なので

お望みで無い方はシカトしてって下さい

 

でわ

 

うちの娘は義務教育の間

ずーっと不登校でした

 

小学校2年生くらいから

徐々に休む日が増え始め

中学校に上がった頃には

学校に行ったのは年間通して50日くらい

その半分以上が午後から登校

 

そんな彼女は

今年の春、無事に女子高生になった訳ですが

 

なんと

彼女は高校生になってから

1日も休まず学校に通っているのです

 

それどころか、遅刻もしていない

毎日部活もこなして

帰りはだいたい夜の8時頃

 

──まるで生まれ変わったようだね

 

小中学校時代を知る人は

みんな驚いている

 

からしたら逆に

今まで娘が不登校だったことの方が

驚きなのだけど

 

娘は特に

内向的とかではなかった

言いたい事が言えない子でもない

友達にも恵まれていた

たまにしか学校に行かなくても

テストじゃそこそこの点数を取る

 

不登校になりそうな要素は

あまり無いように見えた

 

確かに

娘の学校にももれなく

スクールカーストが存在していて

その頂点にいる女子の数人が

その日のターゲットを決めて

からかったりするらしかった

 

娘がたまに学校に顔を出すと

その女子達は

娘を見てクスクスを始めるのだと言う

 

クスクスとは

そのまんまの意味で

ただ遠くから娘をチラチラ見ては

ヒソヒソ話をしながらクスクス笑うのだ

 

娘はしばらく様子を見ていたが

あまりクスクスが続いたので

昼休みになってから

行動に出ることにした

 

娘はその女子達の前に行き

聞いてみたのだ

 

「ね、さっきからずっと

私のこと見て笑ってるよね?何?」

 

女子の一人が

「は?見てないし笑っても無いけど?

そっちこそ、何?」

 

他の子は黙っている

 

「じゃー、もうずっと見ないでくれる?

すごく気分悪いし、不愉快だから」

 

娘はそう言って席についたらしい

 

学校から帰った娘からその話を聞いた時

私も夫もスタンディングオベーション

娘を称えた

 

その日から、娘は

距離はあれども

その子達と関わらずに済んだらしい

 

本当はもう少し何かあったかもしれないけど

それ以上は話してこなかった

 

女子同士のいざこざは

親の入るべきタイミングと

そうじゃないタイミングと

見極めが肝心だ

 

どの道、あれ以上の事をされるようなら

しっかり先生を味方につけて戦うと

本人はハッキリと言っていたから

私も娘が助けを求めてくるまでは

見守ることにしたのだ

 

ただ一言だけ

私は娘に伝えてある

 

「全力で逃げたいときは

全力で逃げたいと言って欲しい

どんな手を使っても逃がしてあげる

もし

全力で戦いたいときは

全力で戦いたいと言って欲しい

何があっても見方でいるから」

 

親が子供にしてあげられることなんて

ホントはそんなに無いのかもしれない

 

それでも娘は不登校になり

学校に行こうとすると

熱を出したり吐き気に襲われたりした

 

本人は、前日の夜まで

学校に行く気が満々にある

 

宿題を済ませ、カバンに教科書を詰め

制服にアイロンをかけて

目覚まし時計をセットする

 

そして朝になると

頭痛がして、腹痛がして

トイレに篭って出てこない

 

学校にお休みの連絡を入れると

症状が和らぐ

そんなことの繰り返し

 

でも学校側としては

休みが続くことを危惧して

 

先生が迎えに来たり

友達に迎えに行かせたり

色んな人から代わる代わる電話が来たり

なんとしても学校に来させようとする

 

先生が心配してくれているのは

私も娘も分かっている

 

娘もそれに答えたかった

 

でもそう思えばそう思うほど

毎朝、彼女の体はこわばる

篭ったまま出てこない

 

家出をしたこともある

 

私は、ある日から

学校側のアクションを一切

やめてもらった

 

学校なんかに行けなくても

家の中で笑わなくなるより

ずっとマシだと思ったのだ

 

学校側からは

「お母さん、諦めないで下さい

一緒に頑張りましょう」

と言われたが

別に諦めた訳じゃないんで

しばらくそっとして置いて下さいと

重ねてお願いした

 

娘は家で好きに過ごした

学校に行かないだけで

他のことは普通に出来た

 

一緒にご飯を作ったり

部屋の掃除をさせたり

たまに勉強もした

好きなDVDやマンガや本を見て

ギターを弾いたり

トランペットを吹いたりした

天気のいい日は夫が海に連れて行き

週末には友達が迎えに来て

遊びにも行った

 

他の子が羨ましいと思うかもしれないような

自由な時間を

ここぞとばかりに彼女に与えた

 

その生活の中で

いっぱい会話をした

 

将来、何がしたいか

どんな暮らしがしたいか

どんな人と結婚したいか

未来の自分の為に

今出来ることは無いのだろうか

 

結局、娘は中学校も3学期まで

しっかり不登校を極めたが

なぜ、学校に行かなかったのかは

謎のままだ

 

ただ、卒業文集に綴られた

娘の簡潔な文章を後から読んで

なんとなく

彼女なりに思春期との決着が

ついたのであろうと

そう思った

 

↓以下はその全文です

 

 

【騒がしく静かな日々】

 

私の学年は、時に奇声を発する人や

走り回る人で騒がしかった

その反面で、深海のように

重く静かな日もあった

赤く燃え上がる太陽のように

闘志を燃やし、一致団結して

あらゆることを成功させたりもした

私はこの学年を怖がり

馴染めないまま3年間を暮らした

でも、心の中では大好きだったんだ

3年間、いや9年間、天ノ邪鬼になって

過ごしていたが、それもいい思い出だった

先生や友達のお陰で、ここまで成長できたこと

嬉しく思う

 

 

そうして彼女は高校生になって

今、充実した日々を送っている

 

いつか料理人になって

自分の店を持つという夢のために

必要なことを学んでいる

 

だから授業がとても楽しいのだそうだ

 

こないだ先生が1年間の目標を書いて下さい

と、プリントを配ったら

「無遅刻、無欠席」

と、大きく書かれていた

 

大いなる成長

 

クラスメイトとトラブルは無いかと聞くと

「女なんて、集まればどこも一緒

もう、そういう空気に慣れた」

そう言っている

 

夏休みになったら

アルバイトもするのだそうだ

今、あたりを付けているらしい

 

こないだまで

割と引きこもりだったやつが

急にあれもこれもと手を出して

疲れるんじゃないだろうか

そう思わないでもないけど

 

やりたいことがあって

それを、やっとやろうとしてる我が子に

水を差すのは止めておこうと思う

 

いつのまにか、どんどん前に進んで

その内、見えなくなるまで遠くに

行ってしまうんだろう

 

娘の成長が

嬉しくて

寂しい

 

そして誇らしい

 

そんなまままっこりでした

 

(°∀°)ノ

 

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