つまらぬものを斬ってしまった

誰の琴線にも触れないであろう日常のカタルシス

防災訓練中に暇な頭が考えるどーでもいいこと<その2>

どーも、まままっこりです

前記事からの続きです 

 

 

訓練その2【消火器を使おう】

 

毎年忘れてしまう消火器の使い方

基本動作はこう

 

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*”火元と適度な距離を保ってから

 黄色いピンを抜いて

 ホースを向けて

 レバーを握って

 発射”

 

超かんたん♪

 

簡単なはず

全職員の見つめる中でなければ

 

そんな消火器を使った訓練内容はというと

優先的に新入社員がトップバッターで指名され

 

まず周りに火事を知らせます

「火事だー、火事だー」

これが恥ずかしくて皆声が出ない(〃ノωノ)

そして、消防署に通報する人を選び

指をさしてこう言います

「○○さん、消防署に通報お願いします」

選ばれた人が「はい通報します」と返事をしたら

消火器を持って

*をリピート

 

消防士さんの話では

とある田舎の集落で火災が発生したとき

住民は消火活動に必死になりすぎて

消防署に通報するのを忘れたそうです

 

その場にいた全員が

「誰かが通報しているはず」

そう思っていたからです

その教訓から

通報する人を指名するのが

徹底されたようです

 

火災は初期消火が一番大切

消火器の噴射時間は15秒

その15秒で炎に命中させて

確実に消化しないといけない

 

職員たちは意外に手こずった

告知の声が極端に小さい者「カジダー…カジダー」

火元との距離を掴めない者

ホースを向ける前にピンを抜いてしまい

足元に噴射させてしまう者

 

そう

私一人を除いて

 

何度も言うが、初期消火が一番大切

15秒で確実に炎を消滅させなければいけない

消滅できなければ、炎はどんどん広がり

田舎の木造密集地域なんかはすぐに火の海になる

 

実際、今年の春ごろ

私の住む家の真正面が火事になりました

夜中の1時をまわった頃でした

 

コンクリの商業ビルの3階部分の飲食店が火元

その店は、おばちゃんが一人でやってる小料理屋で

営業中に、目の前で油の鍋が引火して

炎の大きさに怖くなって、初期消火はできず

そのままお客さんと外に逃げたのでした

 

その後、火は店を飲み込み、階段は使えなくなりました

同じ3階の、別店舗の人が逃げ遅れて

窓からロープを垂らして避難していました

その日は風が強く、ロープはすごく揺れていました

その人が無事避難して、他に建物内に人がいないか

確認が取れてからじゃないと

消防車は放水できないらしく

消火活動が始まるまで時間がかかりました

 

風の影響で、ビルの窓から火が噴き出し

隣の店舗(木造一軒家)の屋根に引火しました

その家は、1階が飲食店で2階が住まいでした

小さなお子さんがいて、一家は着の身着のまま

外に避難したところで消防車が放水を始めました

 

そうなるともう、燃えた店も燃えてない店も

ぐちゃぐちゃのごちゃごちゃで

明日からの営業は壊滅的

 

住まいを失った一家は、今夜の寝床を探し

向かいに住む私達家族は

風が正面から吹いていて煙をモロに喰らう為

一酸化炭素中毒になるおそれがあるので

警戒区域とされ、朝まで家に入れませんでした

 

火事って怖い

 

怪我人がいなかったのは不幸中の幸いだけど

 

火元になった店のおばちゃんは

きっとすごい後悔したに違いない

初期消火ができていれば・・・

 

結局何が言いたかったかとゆーと

 

私は本気で消火器の訓練に挑んだとゆーこと

それはそれは本気で

 

まず周りに火事を知らせます

それはそれは大きな声で

 

「火事だぁーーっ!!火事だぁーーーっ!!!」

 

それはもう通行人が思わず振り向くほど

 

「○○さんっ!!消防署に通報をお願いしまっす!!!」

 

それはもうタクシーの車内から二度見されるほど

 

それから素早く消火器を手にした私は

避難経路を確保しつつ

火元までのジャストな距離感を保ち

一切ムダの無い消化をやってのけた

 

それはもう消防士さんから一目置かれるほど

 

同僚はみんな笑ったけど関係ない

 

実際に火事になった時

私が今日と同じような動きができたら

みんな私に感謝することになるのだから

 

 

多くの防災訓練が

意味の無い内容に思えるけど

実際に動いてみないと

何が無意味で何が必要か

頭の悪い私にはわからない

 

 

でも今回の訓練で

ホテル中の消火器、消火栓の位置を

把握しとこうと思ったし

避難はしごの使い方も

勉強しようと思う

 

最悪の事態に、最良の判断ができるように