つまらぬものを斬ってしまった

誰の琴線にも触れないであろう日常のカタルシス

防災訓練中の暇な頭が考えるどーでもいいこと<その1>

どーも、まままっこりです

今日は少々不謹慎な記事に

仕上がってしまうかもしれないので

不謹慎が嫌いな方は読まないでください

いや、なるべくそうはならないように

気をつけます

 

昨日は勤め先のホテルの防災訓練でした

火災に備えるための訓練です

毎年恒例、年末の行事になります

 

私達、客室清掃係はお客さんの役で参加します

主にフロント係、特に夜勤さんが

この訓練の要です

 

訓練その1【避難誘導】

 

まず、夜勤さんの一人が消防署に連絡をして

館内アナウンスをします

「火災発生、火災発生

館内の2階部分で火災が発生しました

落ち着いて速やかに避難してください」・・・と

 

そしてお客さん役の客室係15名ほどと

余ったフロント係10名ほどがそれぞれ

本館、別館合わせて250近くある客室のどれかに

ランダムに隠れます

 

確率10分の1の本気かくれんぼです

 

別の夜勤さんが2人

二手に分かれて客室を回り避難誘導します

エレベーターが使えない定なので

9階建ての建物を、階段で上り下りしなくてはいけません

必死で走る夜勤さんの後ろから

ストップウォッチをもった消防士さんが

時間を計りながら追いかけてきます

夜勤さんより全然体力がある消防士さん

 

圧が、ものすごい圧が・・・

 

仮眠休憩中に、夢に出るそうです

 

 

その頃、私たちはひたすら待っているのですが

なにげに暇なので

ふと

考えてはいけないことが頭をよぎります

 

 

この訓練に・・・意味はあるのか?

 

 

嗚呼いけないけない

考えてはダメ

私は今、お客さん役

せっかく頂いたこの大役を

しっかり全うしなければ・・・

ほら、客室の鏡に映った自分を見てごらんなさい

不安そうな眼差し

私は今、突然の火災警報に震える子猫

 

「ガチャ」ドアの開く音

 

「火災です、落ち着いて速やかに避難してください」

夜勤さんの声・・・と消防士の圧

 

非常階段まで誘導してもらい

私は無事に避難することができました

 

避難通路の階段を駆け下りながら

去年の訓練の時、私一人だけ助けがこなくて

客室に取り残されたことを思い出していました

訓練でよかったと心から思ったものでした

 

避難できた者から順に

ホテルの裏の駐車場に集合しました

 

全員が集まったところで

 

けっかはっぴょーう!パンパカパーン

 

今年の避難記録は

5分34秒

去年より大幅に記録更新

消防士さんにも褒められました

 

でもここで一つ問題が

 

今日の連携は

夜勤さん3人での記録でしたが

 

通常の夜勤のシフトは

常勤2人・・・

 

嗚呼考えてはダメ

ダメよ、まままっこり

もしこれが通常シフトなら

一人は館内放送にとられて

もう一人が全ての客室を回ることに・・・

単純に計算して2倍の時間がかかる

11分・・・

 

11分あったら、どれくらいの速さで

火の手が回るんだろう

全部の客室を回った夜勤さんは

無事に避難できるのだろうか

 

そもそも出火元が2階3階だった場合

それより上の階に上るのは不可能なんじゃないだろうか

うちのホテルは2階にレストランがあるから

出火の可能性としては2階が一番危険

それでもお客様第一のホテルマンとして

果たさなくてはいけない使命なんだろうか

 

実際に大火事になって

お客さんが取り残される状況になった時

職員がビビッて我先に逃げたとしたら

それはそれは非難の嵐だろう

そこらじゅうに親戚がいる狭い島で

逃げた職員は名指しで責め立てられるに違いない

ホテルの評判だって落としかねない

 

だからと言って

仮に、行けるとこまで行ったとしても

その判断がいまいち甘いか

想定外のアクシデントに見舞われたりして

職員に何かあったら、責任は誰がとると言うのか

 

 火災とゆう特異な状況下で

状況判断の訓練をしていない人に

状況判断ができるわけがないのに

 

消防士さんは、その辺のグレーな部分の説明をしなかった

職員の命の危険が脳裏をよぎったら

無理せず引き返す判断も必要だと

別の方法でお客さんを救う、プランBもあると

コマンド「いのちだいじに」への変更のタイミングを

消防士さんの口から教えて欲しかった

 

しかし、私がどんなにモヤモヤしても

消防士さんは忙しいので

サクサクと次の訓練に移るのだった

 

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             つづく